学生生活

数理科学・地球環境学コースの女子学生・女性教員による座談会

本学科で学ぶ女子学生と女性教員による、和やかで活発な座談会を行いました。参加者同士の距離も近く、終始リラックスした雰囲気の中で、それぞれの体験や思いを語り合いました。

参加者:
大江さん(O)(総合環境理工学部 環境数物科学科 数理科学・地球環境学コース 1年生)
菊地さん(Ki) (総合環境理工学部 環境数物科学科 数理科学・地球環境学コース 1年生)
近藤さん(Ko)(理工学部 数理科学コース 4年生)
橋爪先生(H)(総合環境理工学部 環境数物科学科 数理科学・地球環境学コース 教員)

女子学生の座談会について
H  今回は座談会に参加してくれてありがとうございます。今年度から、数理科学・地球環境学コースでも女子枠入試を導入しました。高校生に大学生活についてもっと知ってもらいたくてこの座談会を企画しました。当コースでは男子学生が多い傾向がありますが、秋田大学総合環境理工学部 数理科学・地球環境学コースに入学してみて感じたことを教えてください。

大学生活について
H  大学生活には慣れてきましたか?
OKi  入学して半年が経ち、だいぶ慣れてきました。ただ、後期の授業は難しくなってきたので、頑張っています。
Ko 私の学年は同じコースの男子学生ともかなり仲がいいです。男女関係なく休み時間に一緒に課題に取り組んだり、話したりしていると思います。

OKi 女子学生が少ないからこそ集まりやすいという利点もあると思います。大学に入って、すぐに同じ学科の女子学生全員と話せました。

秋田大学総合環境理工学部を選んだ理由
Ki  数学や情報を学びたかったことと、親から秋田にいた方が良いのではと言われたことが理由です。
O  数学が好きだったことと、秋田に親類がいて馴染みがあったからです。

数理科学・地球環境学コース(数理科学コース)を選んだ理由
Ko  高校の時から数学が好きだったので、自然と数理科学コースを選びました。
OKi  情報データ科学部も考えていましたが、私たちが受けた入試では総合環境理工学部の方が先だったので、もし落ちたら情報データ科学部も受ける予定でした。

高校との違い、大学の印象
O  高校は自由度が高かったので、大学も意外と「ちゃんと学校なんだな」と思いました。専門科目はまだ少ないですが、これからが楽しみです。
Ki  真面目な学生が多くて驚きました。授業後に先生に質問する人が多くて、私も頑張ろうと思えます。
Ko  興味のある授業に積極的に参加し、サークルやアルバイトも掛け持ちしています。高校時代とは違って充実しています。
O  教職関連の科目も履修しています。教員志望ではありませんが、資格は持っていた方が良いと思って選びました。
H 意識が高いですね!資格取得は大変ですが、学生時代に取っておくと就職活動や社会人になってからの強みになります。おすすめは「数理・データサイエンス・AI」リテラシーレベル・応用基礎レベルのカリキュラムです。履修すれば卒業時に認定バッジがもらえ、就活でもアピールできます。

高校の時に理系を選んだ理由
Ko  数学が好きだったので、迷わず理系を選びました。
Ki  好きな科目を聞かれて、自然と理系クラスに進みました。
O  高校では文理選択がなく、好きな科目を自由に取れました。大学入試が理系選択のタイミングだったと思います。教職の授業で、理系・文系の得意不得意に性別差がないというデータを見て、実感と一致していると感じました。

学生生活の楽しみ・研究活動
Ki  授業の空き時間に友達と話す時間が楽しいです。
H  わかります。私も学生時代、毎週カフェに通っていました。
Ko  旅行が好きで、語学を頑張って現地で通じた時は嬉しかったです。ゼミでは研究にも力を入れていて、厳しい質問に答えられた時の達成感があります。
H  卒論も頑張って、卒業旅行も考えなきゃですね?
Ko  そうですね。笑 ヨーロッパを考えています。

高校生へのメッセージ
OKiKo  自分の「好き」を大切にしてください。周りに流されず、自分のやりたいことを貫くのが一番です。

機能デバイス物理コースの女子学生・女性教員による座談会

本学科の機能デバイス物理コースで学ぶ女子学生と関連コース先輩の女子学生、女性教員による座談会を行いました。ちょうどハロウィンということもあり、おやつ時にスイーツをいただきながら和やかな雰囲気もと、参加者の経験や日頃感じていることをお話ししました。

参加者:
Mさん(M)(総合環境理工学部 環境数物科学科 機能デバイス物理コース 1年生)
泉さん(Iz) (理工学部 電気電子工学コース 4年生)
髙田さん(T)(理工学部 電気電子工学コース 4年生)
Iさん(I) (理工学部 電気電子工学コース 4年生)
武藤さん(Mu)(理工学部 材料理工学コース 4年生)
細木先生(H)(総合環境理工学部 環境数物科学科 機能デバイス物理コース 教員)

自己紹介と理系進学のきっかけ
H まずは自己紹介から始めましょう。私は機能デバイス物理コースの細木藍と申します。昨年4月に赴任し、光ファイバーを用いたセンサー関連の研究を行っています。どうぞよろしくお願いします。

Mu 材料理工学コース4年の武藤です。紫外線を可視光に変換する物質や、太陽電池に関する研究を行っています。

Iz 電気電子工学コース4年の泉です。福田・西平研究室に所属し、超音波を用いて物体の欠陥を検出する研究に取り組んでいます。

I 電気電子工学コース4年のIです。淀川研究室で、セルロースナノファイバーという材料を対象に、近赤外光分光による損傷評価を行っています。

T 同じく電気電子工学コース4年の髙田です。菊池研究室で、ハードディスクにデータを保存する際の磁性粒子に関する研究を行っています。

M 機能デバイス物理コース1年のMです。現在は講義中心の生活です。よろしくお願いします。

H ありがとうございます。それでは順に、理系を志したきっかけを教えてください。

M 小学生のころから算数や数学が好きで、高校で物理を学んだときにさらに興味が深まり、理系に進むことを決めました。

H 高校では、理系・文系の選択はどのタイミングで行うのですか?

M 2年生のときに物理コースを選びました。父も理系の仕事をしていたので、自然な流れで進学を決めたように思います。女子は120人中10人ほどで、少数派でしたね。

Mu 私も家族が理系でした。中学時代の自由研究がとても楽しかったことがきっかけで、理系への進学を意識しました。大学入学時は応用化学コースを志望していましたが、興味が変わり、材料理工を選びました。

Iz 私は吹奏楽をしていたのですが、「電子化された楽器で演奏できたら面白い」と思い、仕組みを知るために理系を選びました。高校2年で物理を選択し、本格的に理系に進むことを決めました。

I 理科が好きで国語が苦手だったため、自然と理系へ進みました。高校では科学技術科に進学し、そのまま理系大学へ進む道を選びました。

T 私は数学が得意で、社会が苦手だったので迷わず理系を選びました。

H 皆さん、それぞれに「理系らしい」きっかけがありますね。


入学後のギャップと発見
H 大学に入って感じたギャップや新しい発見はありますか?

M 高校では微分積分を使わずに物理を学んでいましたが、大学では数学的なアプローチが増え、新しい発見がありました。

Iz 理系でも国語力が必要だと感じました。文章の論理構成や読解力が、証明や考察を書く際に役立つと実感しています。高校時代に現代文をしっかり読んでおいてよかったと思います。

I 実験レポートを書くたびに国語力の重要性を感じます。毎週レポートがあるので、文章力が本当に鍛えられますね。

Mu 材料理工もレポートが多いです。すべて手書きで、思った以上に大変です。

H 理系といっても、文章力や表現力が必要なのですね。女子学生の割合はいかがですか?

M 思ったよりも女子が多く、安心しました。ただ、物理コースを希望する女子は少ないので少し不安もあります。

Iz 入試のときは女子が自分ひとりだったので驚きましたが、入学後は意外と多くて安心しました。

Mu 1年生のときは女子が多かったのですが、学年が上がるにつれて化学系に進む人が多く、物理・電気系はやはり少なくなりますね。

T, I 女子が少ないことには特に違和感はありません。

キャンパスライフと人間関係

H 友人関係についてはいかがですか?

M 女子が少ない分、自然と仲が深まります。少人数なので、すぐに打ち解けることができました。

Mu 私の学年はコロナ禍でオンライン授業からのスタートでしたが、少人数だからこそ絆が強まりました。

Iz 男子学生ともよく話します。考え方の違いが刺激になり、良い学びになりますね。

T 学食などで自然に友人が増えます。コースが違ってもつながりがあります。

I 私は一人で過ごすことが多いですが、それも気楽で好きです。

H それぞれのペースで、性別を問わず良い関係を築いているのですね。


授業・研究の楽しさと苦労

H 授業や研究で、楽しいことや大変なことはありますか?

M 実験がとても楽しいです。レポート作成は大変ですが、実験そのものはわくわくします。

Mu 先生方が専門分野の実例を交えて授業してくださるのが魅力です。高校の頃よりも、学びの意味や将来のつながりを実感できます。

Iz 授業の内容が回を追うごとに繋がっていくのが面白いです。初回で出てきたテーマが最終回で「伏線回収」されるような感覚があります。

T ゼミ発表の準備が大変です。スライド作成にはかなり時間をかけています。

I 実験と資料作りの両立が大変ですね。こたつ机しかない自室では集中できず、学内で作業することが多いです。


理系女子としての強み
H 理系女子として、進学して良かったと感じることはありますか?

M 人数が少ない分、先生や先輩に覚えてもらいやすいです。話しかけてもらうきっかけにもなります。

Iz 就職活動では「電気電子系の女子」というだけで注目されることが多く、需要の高さを感じました。理系女子はまだ少ない分、強みになると思います。

T 私も就職活動では有利に感じました。

Mu 男子が多い環境で最初は不安もありましたが、話すうちにすぐ慣れました。一人暮らしで知らない環境に飛び込んだことで、コミュニケーション力が鍛えられたと思います。

H 確かに、秋田大学の学生は男女問わず穏やかで優しい印象がありますね。

将来の目標と進路

H 将来の進路について教えてください。

M まだ具体的ではありませんが、研究や開発など、自分が楽しめる仕事に就きたいと考えています。

Iz 最初は開発職を希望していましたが、学びを通じて現場寄りの職種にも興味を持つようになりました。柔軟に考えられるようになったのが大きな収穫です。

T 大学院に進むつもりでしたが、研究が自分には合わないと感じ、就職に切り替えました。研究以外にも理系の力を活かせる仕事は多いと実感しています。

I 自動車部品メーカーに就職します。高校時代から自動車に興味があったので、希望に近い進路が選べました。

Mu 私はエネルギー関連の開発職を目指しています。企業で研究開発に携わりたいと考えています。

高校生へのメッセージ
H 最後に、進路を考えている高校生にメッセージをお願いします。

Mu 理系か文系かで迷っているなら、理系を選ぶのがおすすめです。女子が少ないなどの不安もあるかもしれませんが、意外とどうにかなります。

M 文系から理系に進むのは難しいですが、その逆は比較的スムーズです。迷っているなら、理系を選ぶ方が後悔は少ないと思います。

Iz 男女比を気にしすぎず、自分の興味を大切にしてください。不安なのはお互い様です。気負わず挑戦してほしいです。

I 理系は将来の選択肢が広く、さまざまな分野に進むことができます。ぜひチャレンジしてみてください。

T 工学系・理系の学びはとても魅力的です。自信を持って飛び込んでみてください。

学生の1日

国立大学55工学系学部ホームページ(学生の1日)に数理科学コース2年生 大貫澪音さんの記事が掲載されました。

数理科学コース2年生の1日

ハラスメント防止・対策ガイドライン

秋田大学は、すべての学生・教職員が安心して学び、働くことができる安全な教育環境の実現に努めています。 その一環として、ハラスメントの防止に関するガイドラインを定め、適切な対応体制を整えています。 詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
ハラスメント防止に関するガイドライン